鉄分サプリと飲み合わせが悪いサプリメントや薬はある?

忙しい現代人には、食事に時間をかける事が出来ず、栄養が偏ってしまっている人が多く見られます。
そのため、足りない栄養分をサプリメントで補っている人もおられるでしょう。
ですが、サプリメントの中には相性の悪いものもあるのです。
鉄分サプリと飲み合わせが悪いサプリメントには何があるでしょうか。
いくつか紹介していきます。

 

タンニンは鉄分の吸収を妨げる!

タンニンは、お茶やコーヒーに含まれる成分ですが、これは鉄分の吸収を阻害してしまう効果があります。
タンニンは、ポリフェノールの一種ですが、鉄と同時に摂取するとその鉄分と結合してタンニン鉄という成分に変化してしまいます。
タンニン鉄は水にも溶けにくく、腸での吸収も阻害してしまうのです。
鉄分サプリを飲む前後30分には、これらを飲むのは避けた方がいいでしょう。

 

臭いを抑えるサプリやアンチエイジング・ダイエットサプリに要注意?

タンニンには、消臭作用がありますから、加齢臭などを抑えるサプリメントに使われる事が多い成分です。
ですが、鉄分の吸収を阻害してしまうので、鉄分サプリと加齢臭サプリは一緒に飲まない方がいいでしょう。
また、タンニンには抗酸化作用もありますから、若返り効果を謳っているサプリメントの中には、タンニンが含まれているものも存在します。
その他、タンニンには脂肪分解効果もあるので、ダイエットサプリメントの中にもタンニンが含まれているものがあります。
また、動脈硬化や高血圧、血管障害などにも効果を発揮しますから、そういった症状を抑えるサプリメントにも注意しましょう。

 

鉄分不足の方は、サプリメントにタンニンが含まれていないかどうかを調べてから飲むようにしてみてください。

 

亜鉛サプリメントにも注意

亜鉛にも、鉄分の吸収を阻害する作用があります。
そのため、亜鉛を過剰摂取すると、鉄分不足に陥って貧血や動悸、めまい、頭痛などを引き起こしてしまいます。
鉄不足は、貧血症状だけでなく、イライラしやすくなるなどの神経症を引き起こす可能性もあります。
また、じつは、鉄分不足は氷食症の原因にもなります。
やたらと氷を食べたくなる人は、鉄分不足を疑ってみて下さい。

 

女性の場合、月に一回の生理の時に出血をする事が多いので、鉄不足になりやすいのですが、そのうえ食事などからたくさん亜鉛を摂取しているとさらに鉄不足に拍車がかかってしまいます。

 

亜鉛不足も要注意

反対に、鉄を摂ることで亜鉛の吸収を阻害する事もあります。
亜鉛が不足すると、免疫力や記憶力の低下、鬱、味覚障害などを引き起こすこともあります。
亜鉛も体には必要なものなのです。
ですから、鉄分サプリを摂る際は、亜鉛も含まれているサプリを摂ると良いですよ。
鉄分サプリと亜鉛サプリ、それぞれ別のサプリを飲むと、その他の成分を過剰摂取してしまう恐れもあります。
鉄と亜鉛が一緒に入っているサプリを摂取することをお勧めします。
なるべく、1つのサプリで補えた方が、飲むのも楽です。
サプリの飲み合わせには十分注意して下さいね。

 

鉄分サプリと相性の良いサプリメント

鉄分の吸収を阻害するサプリメントもありますが、反対に鉄分の吸収率を高めてくれるサプリメントもあります。
鉄分は体に吸収されにくい栄養分ですから、これは積極的に使用した方がいいでしょう。
鉄分の吸収を高めてくれる成分は、ビタミンCです。
鉄は、十二指腸で吸収される割合が大きいのですが、十二指腸は弱アルカリ性になっています。
鉄には二価鉄と三価鉄の状態がありますが、二価鉄の方がアルカリで溶けやすく、そのため十二指腸で吸収されやすいのです。
ビタミンCは三価鉄を二価鉄に変化させるので、鉄の吸収を高めてくれるのです。

 

ビタミンCも一緒に含まれている鉄分サプリは多いので、探してみて下さいね。

 

鉄分サプリと飲み合わせが悪い薬は?

鉄分サプリには、サプリだけでなく、飲み合わせの悪い薬がある事をご存知でしょうか。
ここでは4つの薬をご紹介します。

 

甲状腺ホルモン薬

甲状腺ホルモンとは、喉仏の下の気管の外側にある甲状腺というところから分泌されるホルモンで、エネルギー代謝や脳の発達、各器官の成長、心血管系への作用などに関わる大切なホルモンです。
この甲状腺ホルモンの分泌機能に異常があると、バセドウ病などの甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症などになってしまうんです。
これは、自己免疫疾患の一つで、甲状腺の機能が亢進すると動悸や体重減少、倦怠感、月経異常、暑がりといった症状が起こります。
また、甲状腺機能低下症の症状としては、むくみや便秘、食欲不振、寒がりなどがあります。
こういった甲状腺異常のうち、甲状腺機能低下症を治療する時に使用されるのが、甲状腺ホルモン薬です。
ちなみに、甲状腺機能亢進症の場合は抗甲状腺剤を使用します。
鉄分サプリは、この甲状腺ホルモン薬と結合して腸から吸収されにくくなってしまうんです。
鉄分サプリを飲む際は、甲状腺ホルモン薬を飲んでから2時間以上経ってからにする必要があります。

テトラサイクリン系抗生物質

風邪をひいた時などに病院に行くと、抗生物質を処方される事があると思います。
抗生物質とは、細菌感染症に効果を発揮する薬で、病原菌を殺したり、増殖を抑えたりする働きがあるんです。
広い意味では、抗菌薬や抗ウイルス剤、抗真菌剤、抗がん剤なども抗生物質の一種と言われる事もあります。
この抗生物質の中でも、多くの細菌に対して有効なのがテトラサイクリン系抗生物質で、グラム陽性菌やグラム陰性菌、嫌気性菌、マイコプラズマ、マラリア原虫などにも効果を発揮するんです。
ただ、テトラサイクリン系抗生物質には、細菌に耐性を獲得されやすいという特徴があります。
人間で言うと、ある異物が体内に入った場合、その異物に負けないように体が免疫を手に入れます。
それと同じような事を細菌も行っているんです。
そして、テトラサイクリン系抗生物質に対して、ある細菌が耐性を持ってしまうと、他の細菌にも遺伝情報が伝わって同じように耐性を持つようになってしまう事も分かっています。
そのために使用頻度は減っていますが、このテトラサイクリン系抗生物質は、鉄分のサプリと一緒に飲むと強力に結合してしまい、腸から吸収されにくくなってしまうんです。

ニューキノロン系抗生物質

抗生物質には、ニューキノロン系抗生物質と呼ばれるものもあります。
これは、以前は有効な細菌が少なかったんですが、今では多くの細菌をカバーできるようになっています。
そして、効率よく腸から吸収されるため、現在では良く使用される抗生物質の一つなんです。
このニューキノロン系抗生物質も、鉄分サプリと併用するとくっついてしまい、腸から吸収されなくなってしまいます。
そのため、両者の効果が薄くなってしまうんです。

ビスホスホネート薬

ビスホスホネート薬には、骨を壊す過程を抑えて骨を強くする作用があり、主に骨粗しょう症の治療に使われますが、その他にも変形性骨炎や腫瘍の骨転移、骨髄腫、骨形成不全症などの治療や予防に使われる事もある薬品です。
注意点の多い薬でもあり、

  • 飲んだ後、最低でも30分は横にならない
  • その間は水以外は飲まない
  • ビスホスホネート薬を飲む時はミネラル分を多く含む硬度の高い水で飲んではいけない

など通常の薬よりも注意して服用しなくてはいけない医薬品です。
このビスホスホネート薬も、鉄分サプリと一緒に飲むと結合してしまい、腸から吸収されにくくなってしまうんです。
鉄分もミネラルですから、硬度の高い水で飲んではいけないんですね。
鉄分サプリを飲む場合は、ビスホスホネート薬を飲んでから最低でも30分は時間を置くようにしましょう。

 

さいごに

鉄分サプリと飲み合わせが悪いサプリメントや薬について紹介しました。
特に、鉄分サプリを飲んでいる方が上記の薬を飲む際も、また上記以外の薬を処方された際も、必ず医師に相談するようにしてください。

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